原価管理12

「原価管理12」


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下に書かれた条件以外を自由に設定できるとしたら

@原価率30%と原価率40%ではどちらが良いですか?

A粗利額600円と粗利額700円ではどちらが良いですか?

B(ア)原価率30%、粗利額600円と
 (イ)原価率40%、粗利額700円ではどちらが良いですか?


・・・答えはすべて「利益が大きくなる方・・・」なのです。

前回の原価管理11での質問と答えです。
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「そんなことはわかっている」という声が
沢山きこえてきます。


私も飲食店の経営者や現場の責任者、
特に厨房関係の方々を話をするとほとんど
そういった答えが返ってきます。


しかしわかっていることとできていることは
大きく違うようです。

わかっていてもできていないのか、やっていないのか
どちらにしても結果から見てそうはなっていないのです。

皆さんのお店はいかがですか?

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例を一つ上げてみましょう。

「原価200円、売価600円の商品Aがあります。
 このAは一日に20食出るその店の人気商品で
 いつも出数ランキング上位3品には入っています。

 そこでその店の店主は、
 ロスをなくしたり、仕入れ額を低減させたりして
 原価率を27%まで下げることに成功しました。
 商品内容に変化はありませんので、月間の出数も
 ほとんど変化ありません。

 それまでの粗利高400円が438円になり
 月間で262,800円の粗利高、
 プラス22,800円利益が増えました。」

・・・・・皆さんこの事例をどう考えますか?
間違ってはいなさそうですよね。
わたしもそう思います。

ただしこれを長期間続けても
継続的な「繁盛」と「経営」の両立はできません。
もともと得られるはずだった利益を得られるようには
なりましたが。


ではどうするか。

当然ムダをなくしてもともと得られる利益を得るために
ロスをなくして仕入れ交渉を行なって原価率を下げます。
やって当たり前のこととして。
しかしこれが本質的な解決策ではないので
つぎのステップに進みます。

私なら200円の原価を250円までかけて
今よりももっとよいものを作れないか考えます。
実質的には88円(1.5倍)原価を多くかけます。


器や盛り付け、提供方法やネーミングまで
すべてに工夫をしてお客様にもっと喜んでいただく
その為の商品開発を行います。それが完成したら

売価700円で販売します。
(原価率は27%⇒35.7%)


そのかわり一日の売上目標は30個です。
今でも人気のある商品Aの満足度をもっと上げて
もっと沢山の顧客に食べてもらいます。

結果としてこの商品単体の利益がどうなるかというと
月間での粗利高は405,000円となります。

増えた10食分が他から流れた注文だとしても
月間で約10,000円利益が増えることになります。

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つまりは・・・・

・顧客に喜んでいただける商品を提供する

・売価は上がるが原価率では以前より高く
 顧客にとってのお値打ちが増す

・商品を開発するために従業員が努力し
 その努力の中で成長ややりがいを得られる

・経営的には利益が増加する。
 商品に満足した顧客が再来店し売上が上がる

ことができるのです。
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原価を考える際には
このような視点で検討を重ねてほしいと思います。


ただし・・・・・
このような「戦略的な原価管理」を行なうためには
全商品の出数や原価、月間の正しい原価率や食材単価の把握など
飲食店経営において当然やるべきことができていて
そのデータや数値を根拠として検討しなければなりません。

また原価管理の基本的な考え方や計算方法などの
知識ももっていなければなりません。

まずは「やらなくてはならないこと」を確実に実行して
飲食店をしっかり「経営」してほしいと思います。


「どんぶり」の中でお金を数えている以上は
「どんぶり」の大きさ以上には決してお金は増えません。

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