お客様の立場に立って6

「お客様の立場に立って6」

「整合性」「無矛盾性」


新規開業や改装・リニューアルなどの場面で行なわれる
「コンセプト構築」で最も重要な事は、なんといっても

「整合性」

です。


前々回取り上げたデニーズの記事にはこの「整合性」がありません。


そういった店舗は、お客様にとってよいお店にはならず売上と利益に
おいて、結果を出すことのできない店舗になってしまうはずです。
(重ね重ねデニーズジャパン様申し訳ありません)


なぜそのように考えられるのか・・・・。

理由としてまず一番にあげられるのはごくごく単純な事柄です。


それは

「内装雰囲気が変われば、デニーズを非日常(=ハレの日)に使うのか?」



記事からすると、デニーズのコンセプト構築の中心となる仮説は
「内装・雰囲気が変わることで、記念日などの非日常で使ってもらえる」
ということだと思われます。


でも・・・・

空間デザイナーを起用して、内装の雰囲気を変えて、
それで顧客はデニーズを非日常で使うのでしょうか?



「ファミリーレストランのイメージを変えたい」のだそうです。

・「ファミリーレストランのイメージ」は雰囲気をよくすれば
 変わるのでしょうか?
・内装・雰囲気を変えれば「ゆったりとして食の時間」を
 過ごせるのでしょうか?



「顧客無視」
「自己満足」
「間違った思い込み」


おそらく「顧客の視点」に立って検討されたつもりなのでしょう。
しかし、前にも申し上げた通り自店のことは、「やる側の視点」ではなく
「顧客=消費者」の立場で考えていかなければならないのです。

そして他の業種や他の業界に置きかえて、自分が代金を支払う「消費者」の
立場で見直せば、「・・・アレ?おかしい」と気づくはずなのです。



もしデニーズの方に

「内装・雰囲気がよくなれば、イトーヨーカドーで
 非日常の買い物をしますか?」

「内装・雰囲気がよくなれば、セブンイレブンで
 非日常の買い物をしますか?」


と質問したとしたら、答えはまちがいなく「否」でしょう。

そして
「ではそれはどうしてですか?」と聞いたとしたら


「内装だけ変えても、品揃えが変わらなければ・・・」とか
「従業員の教育をそれにあわせてちゃんとやらないと・・・」とか
「非日常の利用には、やはりそれなりの立地でないと・・・」とか
「店名が同じでは、いくら雰囲気を変えてもイメージは変わらない・・・」とか

いった意見が出るはずなのです。


内装・雰囲気が変わることで、むしろこれまで気軽に使っていた既存客を
失うだけの結果にもなりかねない。


そうなんです。
その店の「本質」が変わらなければ、結局何も変わるはずがない。
みんな消費者の立場に立てばそのことを知っているはずなのです。

でも自店の事は気づかない。



こんなことが皆さんの新規開業計画の中にも、もしかしたら
有るかも知れません。
自分は正しいと思っているのに、外から見たらすごくおかしいことが。


新規開業やリニューアルなどを検討中の方は、是非とも

■自分の店のコンセプト・商品・サービス・立地・販売促進計画などを
 共通性のありそうな他の業種や他の業界に置きかえて再検討してみる。
 お金をはらう「顧客=消費者の立場と視点」で見直しを行なう。

という事を実行していただきたいと思います。



※しつこいようですが・・・・

もし「すかいらーく」が同じ事を実施したら、デニーズの方は
特別な日に「すかいらーく」を使うのでしょうか?

「内装だけ変えても中身が変わらなきゃ意味無いのに・・」と考える
はずなんですけどねえ。


「自分のことはなかなか見えないものです」
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お客様の立場にたって5

「お客様の立場にたって5」

飲食店を成功させるためには

「お客様の立場に立って考える」

事が必要で、その際に重要なポイントは


■自分の店のコンセプト・商品・サービス・立地・販売促進計画などを
 共通性のありそうな他の業種や他の業界に置きかえて再検討してみる。

ということだとお話をしてきました.


そして前回は日経MJに掲載されたデニーズの記事を見て頂きました。
(詳しくは前回の「お客様の立場にたって・・4 (2007-05-03)」をご覧下さい。)


結論としての私の意見は「それでは間違いなく何も変わらない」です。
その理由を私なりにお話したいと思います。
(株式会社デニーズジャパン様申し訳ございません)


これから開業や改装・リニューアルなどを検討中の方は
是非参考にしていただければと思います。



■「コンセプト構築の整合性」

新規開業や改装・リニューアルなどの場面で行なわれる
「コンセプト構築」で最も重要な事は、なんといっても


「整合性」


です。


「整合性」とは「無矛盾性」と同意語なんだそうです。

飲食店では「料理」や「サービス」や「店舗」や「従業員」や「資金繰り」や
「数値と実際の差」や「想い」や「方向性」や・・・・・・すべて整合性が
取れていることが必要です。


特に顧客から見ての「整合性」は非常に重要です。
これがないと分かりづらい・つまらない・違和感のある店になってしまいますし、
従業員もやりづらくどうしていいのか分からない店になってしまします。


そんな店あるのかと思われるかも知れませんが、世の中にはそういう店が
本当に沢山有るのです。


皆さんはデニーズの記事を見て

・整合性が取れていないことに気づかれましたか?
・おかしいなぁ?と思われるところはありませんか?
・「無矛盾性」でなく「矛盾している」ところが沢山見つかりませんか?


同じようなことが皆さんの店舗運営や新店開店準備によく見られます。
新規開店の失敗の多くはこの「不整合性」が原因です。


是非皆さん考えてみてください。
そして自分の店に置きかえてみてください。
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お客様の立場に立って4

「お客様の立場に立って4」

飲食店を成功させるためには

「お客様の立場に立って考える」

事が必要で、その際に重要なポイントは


■自分の店のコンセプト・商品・サービス・立地・販売促進計画などを
 共通性のありそうな他の業種や他の業界に置きかえて再検討してみる。

ということだとお話をしてきました。

そうでないとどうしても

「顧客無視」
「自己満足」
「間違った思い込み」

となって失敗してしまうことが非常に多いのです。

ということで本日はその4です。



 2007年5月2日付け日経MJのフードビジネス面に以下のような記事が掲載されていました。

・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

 「デニーズ テラス席設置の店舗」
  新デザイン導入 記念日などの利用狙う
   
 
  デニーズジャパンは4月末、落ち着いたイメージの新デザインの店舗を
  東京都調布市内に開いた。「ファミリーレストランのイメージを変えたい」
  (同社)との方針で、和のテイストを多く取り入れた。屋外にウッドデッキ
  をつくり、テラス席も設置。居住性を高め、従来のファミレス需要だけで
  なく、パーティや記念日など非日常的な利用を取り込む。
   
   「デニーズ調布店」は店舗デザインを空間デザイナーに依頼。ベージュ
  の土壁や前面ガラスの壁に木材をボーダー状に貼り付け、落ち着きと
  開放感を演出した。
   
   店内は従来のデニーズでは使用していなかった木目が見える木製の
  テーブルを利用。イスも白い革張りにして、明るさを出した。
   これまでの画一的で、店側の利便性を重視した空間ではなく、「ゆっ
  たりとした食の時間」(同社)を過ごせるデザインを目指したという。
  
   「二〇〇七年タイプ」と銘打ち、今後の状況を見ながら同タイプの店の
  新設を検討する。

・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

皆さん上記の記事を読んでどのように思われますか?


私は「それでは間違いなく何も変わらない」と思います。


・不振店が陥るリニューアル失敗事例の典型的な形
・絶対にやってはいけない改装リニューアルのパターン

です。


デニーズジャパンでは、昨年12月に金沢文庫に「プレディ」という
実験店を開店したことが今回の布石となっているのでしょう。
私も現地を確認しましたので、そこまではよかったと思いますが
そこから先はやはり大手企業は皆さん同じ行動になるのです。


・・・・皆さん注意しましょう。


ということでこの件は新規開業の方にも店舗を経営中の方にも
とてもよいケーススタディとなりますので、次回以降更に
詳しく解説していきたいと思っております。

よろしくお願いいたします。
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お客様の立場に立って3

「お客様の立場に立って3」

飲食店を成功させるためには


「お客様の立場に立って考える」


事が必要です。


そしてその際に重要なポイントは


■自分の店のコンセプト・商品・サービス・立地・販売促進計画などを
 共通性のありそうな他の業種や他の業界に置きかえて再検討してみる。

ということだとお話しました。

でないとどうしても

「顧客無視」
「自己満足」
「間違った思い込み」

となって失敗してしまうことが非常に多いのです。


クライアントからの相談に

「ウチの商品はすごくお値打ちがあっていいんです。
 食材は○○からの直送で、調理法もこんな風にこだわっていて、
 原価もたくさんかけているんです。
 ・・・・・でもお客さんの評判も売上もダメなんです。」

というのがあります。

料理のほかにも接客や店舗雰囲気や様々なことに関して
自店の想いが通じない悩みをよく相談されます。



例えば・・・・

あなたは車は好きですか?
定価300万円の車が50万円になったとしたら
あなたはそれを買いますか?

あなたはブランド物が好きですか?
定価100万円の時計が30万円になったとしたら
あなたはそれを買いますか?


カーディーラーやブランドショップの人たちは
間違いなくこれなら売れる!!と考えます。


それに興味があり、それが好きで、それを必要で有れば買うでしょう。
でもそうでなければ、いくら支払う代金に対して
お値打ちであっても決して買いたいとは思いません。


「ウチの商品はすごくお値打ちがあっていいんです。
 食材は○○からの直送で、調理法もこんな風にこだわっていて、
 原価もたくさんかけているんです。」

といっても売れないものは売れないのです。


人がやってる車や時計の商売では
どれだけ価値があってお値打ちでも自分に必要ないと買わないのに
自分がやっている商売ではみんなこれで喜んでくれるはずだと
思ってしまう・・・・ 。

自分が買う側の立場ではよく分かるのに、売る側になると気づかない。

「顧客無視」
「自己満足」
「間違った思い込み」

まさにそういうことなのです。


あなたの店は、あなたの店のコンセプトや商品・接客・店舗は、
真に顧客に受け入れられ、理解され、そして評価されていますか?
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お客様の立場に立って2

「お客様の立場に立って2」

前回は

「自店のことを他の業種や他の業界に置きかえて検討してみてください」

という話をしました。

今回は具体例をひとつお話したいと思います。


・あなたはこの1年間で何枚の新聞折込チラシをみましたか?
・その中で飲食店以外の新規開店チラシが何枚あったか知っていますか?
・その中で新規開店の店には何軒いきましたか?


あなたのおみせの開店の告知を新聞折込チラシで行なうとします。
新規開店の告知は通常の販促に比べれば大きな反応はありますが、
それでも知名度のないあなたのお店では、せっかく沢山チラシを
まいても思ったより効果が出ないのが通常です。


それはどうしてか?


あなたのまわりでも多くの新規開店情報があったはずです。
そのなかであなたはいくつの新規開店を知っていますか?
そのなかであなたはいくつの新規開店に行きましたか?


飲食店についてならあなたもよく知っているかもしれません。
あなたも同業者ですから。では飲食店以外ではどうですか?
例えば薬局や本屋やコンビニやスーパーや塾や電気や花屋や・・・・。


あなたのお店の顧客はほぼ全員飲食店同業者ではありません。
だとしたら、あなたと同じように、告知をしても来店してもらえない
人が沢山いることになります。


それはそうですよね。
あなたもそうなんですから。
自分は「そうしない」のに、どうして人は「そうする」と思うのでしょう?


「あなたが行かなかった理由がどこにあったのか?」


そう考えたとき初めて、あなたは顧客の視点を手に入れます。

自分が新規開店の店に行かなかった理由ならよく分かるでしょう。
・ 気づかなかったから?
・ 興味なかったから?
・ 遠いから?
・ 必要ないから?
・ 他にひいきの店があるから?
・ 知名度が無いから?
etc

「その理由」をより具体的にピックアップすることです。
そして自店と同一の状況でないか考えてみてください。
そして同一の状況であれば、それを解決するための方法を検討し、
対策として実現するのです。


次号につづく・・・


次回も再度このテーマでお話します。
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お客様の立場に立って1

「お客様の立場に立って1」

特に新規開業予定の方と話しをしていてよく思うことがあります。

「もっとお客の目線でモノをみなければ失敗してしまいますよ」と。


うまくいかない飲食店は、多くの場合新規開業時に間違いをおかしています。
間違いの種類はいろいろですが、その原因に

「顧客無視」
「自己満足」
「間違った思い込み」

があります。

もちろん皆さん顧客志向で検討を進めてきましたし、準備もしてきました。
でも、やはり間違ってしまうのです。

それは
「自分がお客だったらこんな飲食店は絶対いい」

と思いそれだけで実行してしまうからです。
それはそうでしょう。せっかく自分の店を持つんですから。



しかしコンセプトや方向性が固まったら、
是非一度「顧客の視点」での確認作業をしてほしいと思います。

確認の際の重要なポイントは


■自分の店のコンセプト・商品・サービス・立地・販売促進計画などを
 共通性のありそうな他の業種や他の業界に置きかえて再検討してみる。


という点です。


どうして他の業種や他の業界に置きかえて考えなければならないのか?

それは他の業種や他の業界に対して皆さんは「顧客=消費者の立場」だからです。
その立場と視点でモノを見直してみると、検討中の内容をこれまでと違った視点で
客観的に見ることができ、新たな発見やコンセプトの整合性などの確認ができるのです。


これは新規開業だけでなく、既存店改善の為の問題発見にも役立ちますので
皆さん是非活用していただきたいと思います。

次回はいくつか具体例を挙げてご説明していきたいと思います。
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